神野 シン
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森テ乃公園の周辺を捜索しながら、
もうすぐ陽が落ちようとしていた。
今日もうなだれる程の暑さだったけど、
ようやく納まりを見せる。
「かかりつけの病院、
よく行く飲食店、
買い物するスーパー、
・・・どれも該当しない。」
『あまりにも手掛かりが無さすぎますね。
こうなったら見る角度を少し変えましょう。』
「変えるって・・どういう風に?」
『丸井氏の職業に注目します。』
「・・・・?」
『明日もう1度ナカサキ総合高校へ行って、全生徒の名簿を入手して頂けますか?』
「そうか・・“生徒の家”・・!
森テ乃公園の近くに住む生徒を・・・
ってちょっと待った。
丸井が担任を受け持ってたんならまだしも、
ただの教科担任ですよ?」
『生徒の誰からも関心を持たれていない教師。しかし、逆はあったかもしれません。』
「・・丸井が関心を持っていた生徒?」
『ご安心下さい。
私にデータ送付して頂くだけで大丈夫です。
こちらでAccessを使い、
森テ乃公園周辺の散布図を作成します。』



