Summer -未成年-



僕達は、想像以上に子供だった。


想像以上に、
大人とは程遠い位置にいた。


荒木もアイツから一発食らい、
口から血を流して倒れ込む。


2人がかりで立ち向かっても、
体すら掴めない。

この縄を・・・
首にかけることすらできない・・・。



「あんまりやると過剰防衛になっちまうからよぉ。

そろそろ不法侵入で仲良く警察まで行ってもらおうか。」



「・・ゴホッ・・窪田・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「気張れ。」

「・・・・負けてたまるか・・。」

「“3”で行くぞ。」



「なにゴチャゴチャ相談してるんだよ。」



「1・・・2の・・。」

「さ・・・・・・・・・・!?」

「!?」


持てる力を全て振り絞って、またアイツに飛びかかろうとした時だった。


アイツが・・グラッとしたかと思ったら・・急に片膝をついた。



「・・あれ・・?・・痛てぇ・・?」


「・・・ハァ・・・・ハァ・・・・。」



「・・・チサト・・・・?」
「・・・・窪田今だ!!!」