Summer -未成年-



「おい、俺も早く入れ・・・
・・・・・・・!!?」




“ジャー!!”

“ガチャリ”


「あ~~スッキリし・・・あれ?
窪田君に荒木君だ。

何やってんのお前ら?」


水洗の音と共に、
トイレと思われる扉が開けられた。



「おぉ~見られた見られた。
ていうかどうやって鍵開けたの?」


「・・・ウワァァァア!!!!!」

「窪田!!待・・!」



“お前じゃ絶対に勝てない”

そう事前に荒木と話していた事も忘れ、

下着姿一枚の状態で現れたアイツに飛びかかった。



「最近のガキは血の気が多くて困るねぇ。」

「・・ウグッ・・!」


僕の拳がその顔に届く前に、お腹へ今まで味わったことの無い衝撃が走った。


膝を突いた僕の頭へ立て続けに蹴りが入る瞬間、荒木が身を挺して庇ってくれる。



「警察もずいぶんなバカだったが、

だからって直接乗り込んでくるお前らはもっとバカだな!?」


「「・・・!!」」