「聞けば水森さん、
普段から“虚言癖”があるそうだね?

佐倉さんも困り顔で教えてくれたよ。」


「違う・・チサトは本当にアイツに傷つけられたんだ!」


「親身に相談に乗った私達が馬鹿だったよ。

佐倉さんは、
“どうか穏便に”と懇願してきたけど、

悪いが学校へも連絡させてもらったからね。

夏休みで時間を持て余してるからって、
警察を巻き込むイタズラはやめなさい。」


「・・・・・・・・!!!!!!」



ここまで“怒り”の感情が体中を巡ったのは初めてだった。


どうして・・
僕達じゃなくてアイツを信じる?

どうして・・
“口裏を合わされた”と考えない?


アイツが一見常識人だから?


・・・・僕達が・・・
・・高校生だから・・?