「どうも初めまして。佐倉と申します。
チサトちゃんがいつもお世話になっています。」
・・・でかい・・・・。
荒木よりも更に高いその身長。
勝手なイメージで、
小太りのおっさんだと思っていた。
目の前に現れた“アイツ”は、
一見こちらの警戒心を緩ませてしまう程の人の良さそうな・・・
男から見ても“格好良い”と表現してしまう大人だった。
「あ、私チサトちゃんのお母様とお付き合いさせて頂いてまして。
彼女から“チサトちゃんが家に帰っていない”と聞いたのでこちらへお伺いしました。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
チサトがその目を見ようとしない。
だから無意識にその前に立って視界から消す。



