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“ドタドタドタ!!!”
“平穏”を取り戻そうとする僕達の思いが打ち砕かれたのは、
それから3日後の事だった。
パピコを買いに出掛けていたはずの荒木が、息を切らしながら離れに戻ってくる。
「窪田!!今すぐチサト連れて逃げろ!」
「え・・ど、どういう・・?」
「いいから早・・・・。」
「あ~~ここにいたんだねチサトちゃん。」
「!!?」
荒木のすぐ後ろから男の声が聞こえた。
その声に真っ先に反応したのは他の誰でも無い・・チサトだった。
「おいおっさん、勝手に入ってくんな。」
「あ、これは失礼しました。
上がってもよろしいですか?」
見る見るうちにチサトの顔色が凍り付き、
両腕をクロスさせて体の震えを止めようとする。
“まさか!?”と思った瞬間、
しばらく押し問答をしていた荒木の後ろに続いて見知らぬ男が入ってきた。



