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晩ご飯をご馳走になった後、
本当に荒木は“自分の部屋で寝る”と僕達に告げてきた。
チサトは特に何もリアクションしなかったけど、
僕の“マ、マジで~?”の声が裏返っていたのは言うまでも無い。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
そのまま2人で離れまで行って、特に何も会話を交わさず布団へ寝っ転がる。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
よく分からない気持ち ≧ 眠い
という状態だった。
今はそれどころじゃ無い、
チサトを助けたい、
僕はチサトが好きだ。
昨夜とは違う、
色々な感情が頭を巡る。
目を閉じたまま、
何時間経ったのかも分からないけど、
夢の中へ行くにはまだ時間が掛かりそうだ。



