SEASON 〜君との出会い〜

―コンコン―

「おまたせーっ」
「遅いぞ!はるちゃん!」
「ごめんね。ホームルーム長くなっちゃって。あれ?冬真は?」
「冬真なら先生のとこ」

―ガラガラガラ―

冬真っ!
あれ?なんか困ってるのかな?

「どーしたの?」
「部員足りない…」
「どーいうこと!?」
「部であるのには最低5人はいるんだって。あと2人集めないと。」

そうなんだ。5人は必要なんだね。
あと2人くらいなら頑張って集めないとね。

「はるちゃーん!!!」

なんだろ?

「入ってお願いお願いおねがーい」
「え!?あたし!?」
「うん。いてくれるだけでいいから!」

いてくれるだけっていってもねぇ?

「あたしが入ったとしても、もう1人は?」
「中村さん誘って!!」
「茉里は手芸部入ったよ?」
「中村さんもいてくれるだけでいいからさ!」
「うーん…。頼んでみる…。」
「ありがとう!」

まああたしにはこれくらいしか出来ないし。