「……僕の…造りに似てるんだ。お嬢ちゃんは……六花は…」
「どういう事だ百夜?!」
「百夜様に似てるって事は六花ちゃんと百夜様の根本の魔が同じって事?」
「だとしたら百夜はイーターってヤツなのかっ?おいっ、百夜っ!」
呆けてないで説明しろ!とソルトが感情的になろうが、百夜とてこの事実は衝撃的で身に覚えのない事なのだ。
何がどう交差しているのか。
自分の知り得る記憶の内ではまるでわからない。
知り得る記憶の内では。
それでも…、
「………似てる」
「あっ?お前のデータと類似してるのは分かったんだよ!今はそれがどういう事かって…」
「似てるんだ。……俺じゃなくて、」
「…百夜?」
「あの子に……あの子……あの子は……」
薄ぼんやりと浮かんでいるのに。
今にもはっきりと鮮明になりそうであるのに。
どうしてかその姿を求めれば求める程頭は軋んで遠のいていく。
まるで見るなと相手が逃げている様で、それでも捕まえねばと何故か必死に追い求めてしまう。
最早ソルトや蓮華の呼びかけさえまともに聞き取れてはおらず、ただ記憶の片鱗だけを追い求めて頭を抱え込んでいたのだが。
不意にだ。
今の今まで百夜から逃げ惑っていた姿が動きを止め、静かに振り返ると悲しげな笑みを浮かべて唇を動かしたのだ。



