差し出された時雨の掌には瞬時にカラフルな包み紙に包まれたチョコレートやキャンディや砂糖菓子が溢れ出て。
六花も遠慮なくと手を伸ばしてチョコレートを頬張ってみせながら、ニッとニヒルに笑うのだ。
「案外嘘つきだよね魔導士さま。本当は僕にさして興味なんてないくせに思わせぶりなセリフを並べちゃって」
「そんな事はありませんよ。興味がなかったらわざわざ力の扱い方など伝授しようなんて思いませんから」
「でも、どうしてもイコールで僕への恋情とは思えないんだよねえ。どうも腹の内は笑顔に隠す秘密主義な魔導士さまみたいだし。そういうタイプって一つの恋に縛られる感じじゃない?」
「これはこれは。実に鋭いところを突かれました。洞察力に感服いたしますよ」
「いやいや、洞察力っていうよりかは似た者同士故の直感ってヤツだよ。僕もこんなかっわいい〜顔の下は真っ黒なヤツだから」
「おやおや、もしそうであるなら似た者同士ですねえ」
いつの間にかの自然な意気投合というのか。



