Love EaterⅡ




「あああああっ!ムカつくっ!!あんの小悪魔女めぇぇぇ!!」

ソルトのこんな叫びも無理はなく。

「本当、実に破天荒でマイペースで魔女らしい彼女じゃないかリッくん」

「リッカどんまーい」

本気で慰める気もない百夜と蓮華の追い打ちには最早溜息しか吐く事しか出来ない。

それでも次の瞬間には気持ちと頭を切り替えられるのが流石というのか。

居ない存在にいつまでも届かぬ嫉妬を続けるなんて無意味に時間を費やすソルトではないのだ。

寧ろ、六花と時雨が離脱した事で話の脱線も少なくなっただろう。

「百夜、とりあえずさっきの六花の血液からDNA分析出来るか?」

「愚問だねえ。寧ろ『とりあえず』のタイミングが遅すぎるくらいさ。とっくに分析は終わってるんだから」

ソルトが言い出すまでもなく、それこそ六花が腕を掻き切った刹那にはその鮮血をサンプルとして回収していて。

脱線しまくっていた会話に付き合いながらも誰よりも本題の解明に取り組んでいたのは百夜であったらしい。

やっとかい。とばかりの呆れた失笑を漏らしながらその指先はタタンッとPCのキーボードを叩いてみせ。

「さぁて、規格外な魔女子ちゃんの内側を覗いてみようじゃないか」

悪戯をしかける子供の様にツラリと口の端をあげてくるのだ。





さあ、パンドラの箱の鍵を探そうかと。