結果、今の様な下手くそな逃げ切りとなってしまい六花だけでなく時雨にまで小さく噴出されてしまう始末。
こうなってしまえば完全に不貞腐れる以外の方法がないソルトであって。
腕を組んでフンっとそっぽを向く様はまるで子供。
散々大人の駆け引きで数多の女性と関係を持ってきた筈の男がコレなのだ。
不器用に感情を隠しきれず子供のようにムキになる。
スマートとは言えない王子の醜態であるのだが、自分だけに取り乱す恋人なんて六花からすれば愛おしい以外の何者でもない。
それでなくとも報われない時期にソルトの女関係を見てきているのだ。
今のソルトは他の女からした価値観での評価は下がるかもしれない。
そんなの大歓迎の万々歳だ。と、これ以上なく沸いているわけで。
「うっふふ〜、安心して!僕ソルトだ〜い好きだから」
「っ…嫌って程知ってるわ!いちいち宣言しなくていいっ!」
ただでさえ惚気だのバカップルだの思われてるってのに!
俺の羞恥心をどこまで刺激して虐めてくるんだこの女はっ!!
っとか思いつつ……嫌な気分ではないんだから俺も大概だよな…。
口や態度で突っぱねながらも六花の真っ向からぶつけてくる素直な愛情表現は嫌いじゃない。
寧ろ、中毒性が強くてだからこその突っぱね。
どこまでこの魔女様に振り回され落とされてしまうやら。



