性格に難があろうと大魔導士なんて謳われ一目置かれている2人だ。
さぞや未知数である魔力や知識に見合う名の知れた魔物の血を引いているんだろうと思い込んでいたからこそ肩透かし。
とはいえ、どれだけ期待を受けようが2人からすれば返せる答えは先程と同じものしかない。
「本当、なんの魔物の血筋なんですかねえ」
「僕はそんな事考えることすら忘れてたよ」
と、時雨も百夜もどこか他人事で無頓着ときている。
それこそ、六花と同等に自分の力の根源に然程の興味がないらしいのだ。
自分が何の魔混じりか知らないなんてことあるかっ!
と、誰かが声をあげるかと思われた瞬間であったが。
「ま、…知らないってのもあるっちゃある話だわな」
「だねえ。いつ何時のどの世代で混じった血が覚醒したかなんてわからなくても不思議じゃないってね」
なんて、驚愕の瞬間など刹那の物で、ソルトも蓮華もあっさり成る程と受け入れてしまう。
余程の近親からの遺伝などであったり代々語り継がれていたのならまだしも、遠い先祖からの覚醒遺伝などとなると自分の根源がわからないことなどざらだろう。
中には蓮華の様に分かりやすい能力を持ち合わせて判明するケースもあるが、特逸したものが無ければ難しい。
そういう意味ではやはり魔混じりはまだ未知数に溢れた生き物といえてしまう。



