それにしても、どれだけ話を脱線させれば気が済むのか。
蓮華の介入によって完全に元の問題から話題は逸れまくって軌道修正も容易ではない。
そもそも、何をどこまで話していたのだったかと、ついには記憶の回想まで必要となった脱線具合。
何をどこから修復していいものやら?とソルトは勿論、百夜でさえも頭を悩ませていた刹那。
「ところでさぁ、魔導士さま達はいったいどんな魔混じりってやつなの?」
そんな無垢な質問の声音が六花の口から響いたのだ。
何の含みも探りもない単なる子供の無垢さと類似する問いかけ。
そして、元の問題からはまたもや脱線している問いかけ。
それでも、今回ばかりはソルトも落胆するでもなく、寧ろその問いに食いつく様に百夜と時雨を見つめてしまう。
確かに、何の魔混じりであるのか。
今まで気にもしていなかったのだが、こうして話題に上がってしまえば気になるというもの。
こちらから問いかけることもしなかったのだが、本人達から語られる事もなかった。
それは蓮華も同じ状況であり、当事者の二人を除く全員が疑問を一致させ返答に構えて沈黙してしまう。
そんな三人の集中に百夜も時雨も様子を変えることはなく、ただ『ふむ、』と一悩みしたような間を一瞬。
のち…、
「知らんな」
「知りませんね」
「「「…………はっ?」」」
そんな予想外で期待外れな返答をほぼ同時の緊張感のない二重音声で響かせてきたのだ。



