やはり性癖の感性の点では理解も出来ず相容れない奴だと改めてソルトが思ったタイミング。
「萎えて死んでろ。清々する」
途端にトーンの落ちた六花の声音が響くことには更に興奮モードから正気に戻されるソルトである。
先程の愛らしさなどどこへやら。
と、言うかだな六花。
そんな悪態は蓮華にとってはだ…、
「勃つわぁぁぁ。いやぁ、もう一回言って?寧ろさっきの俺なんて眼中にないリッカ一筋全開スタイルで」
ほらな。
こいつの変態を煽って喜ばすだけなんだっての。
勿論、六花も拒絶一色で発した一言であったわけで、逆効果発揮の蓮華の食いつきには心底ウゼェと小さく眉が寄る。
しかししかし、嫌悪を増す程恍惚と入れ込んでくるのが蓮華という男。
今もまるで誘惑されたかのような陶酔しきった面持ちで六花との距離を詰めてくることには、
「この蟻んこマジウザいんだけどソルト。ブチッと踏みつぶしてもいいのかな?」
「んん~SMは趣味じゃないなぁ~。それと、蟻じゃなくて蜘蛛ね、蜘蛛」
「さっさとお似合いの女郎蜘蛛見つけて求愛ダンスでもかまして来いよ。そして食われてしまえ」
「あっはは~。俺、俺に積極的な女の子には興味ないから」
「もぉぉぉぉぉ、面倒くさっ!!ソルトッ、ソルトッ!!」
執拗な蓮華の求愛には流石に六花もあしらうのが面倒になったらしく、今まで座っていた椅子から立ち上がるなりぴょんっとソルトの腕の中に逃げ込んだのだ。



