自分の話題にあまりに無興味で無頓着な様子の六花に、腰をおりまくる魔導師2人。
真面目に悩んでるのは自分だけかよ。と、ソルトが脱力の溜息を吐きながら六花の頭を撫でたタイミング。
「うわぁお。何?このサイコホラーに仕上がってる研究室」
不意にこの締まりのない空気を裂きにきた声音は馴染みのあるもの。
ソルトが焦り振り返り捉えるのもまた馴染み深い憎たらしさまで覚える姿。
「っ……蓮華!?」
「何この部屋?百夜さまがとうとう人体実験やら解剖やらやり始めた?それとも…リッカが脳まで狼化して誰か食っちゃったとか?」
「誰が食うか!なんで俺が!」
「いや、一番顔まで…口元まで血塗れだからさ」
「…あ、本当だ」
「気づいてなかったのかよ」
確かに、指摘されるまでた。
こうしてされるまで話に夢中になり過ぎていて周囲の状況はおろか自分の姿まで省みることを忘れていた。
そうして改めて捉えた部屋の異様さと言ったら。
そりゃあ、サイコホラー言われるわ。
部屋は天井、壁、床と四方八方血塗れだし、そこに身を置く全員が血塗れだし。
人1人殺っただろうと疑われても不思議じゃない。



