あんな風に?とソルトが問いかける事に時雨もこんな風にと同意してきたのだ。
ここに来てようやく堂々巡りからは一歩前進。
まだ、六花とイーターとの確かな関わりの証拠はないが、一つの仮説の上では重要な情報だ。
それでも、重要であるからこそ気になる部分もあるのだ。
その疑問のままにソルトの眼差しが時雨の姿を映しこんだタイミング。
「希少だという割にイーターについて実に事細かに詳しいじゃないか。まるで、イーター本人から聞いたような口ぶりだ」
ああそれ!
まさに俺も思った!
と、百夜の一言にソルトが賛同するのは秒単位。
まさに自分が抱いていた疑惑の代弁だと、スッキリした感覚を覚えながら時雨の反応を伺えば。
特に様子を変えるでもなくにこやかに微笑みながら、
「昔取った杵柄…とでも言いましょうか。この職業ですから魔物についてもごく稀な情報も入ってくるものなんですよ」
「フッ、お前自身がイーターなんてものなんじゃないのかい?」
「まさか。残念ながら僕は魔力を食べるなんて芸当は出来ませんよ」
どことなく、ピリピリとした空気を感じる2人の攻防戦というのか。
同じ職種で立場も同等故に好敵手となっているのか。
度々発生する嫌味合戦にはソルトも肩を竦めて終結するのを待つしかない。



