「つまり…お嬢ちゃんは不死身ではなく治癒能力の高い個体なんだという解釈と結論でいいのかな?」
「ん〜、多分。…流石に確証もなく命投げ出す行為までは出来ないから確かめた事はないけど。今みたいにギリギリラインの負傷なんかで人並みに痛みや意識の混濁なんかもあるからねぇ…」
「それは、先天性のものかい?」
「多分…生まれた時から?物心ついた頃には怪我をしても数分で治ってたから」
「病気一つした事もないのも、特効薬の効果が持続しなかったのもこの血のせいか…」
「真面目な話のところ申し訳ないんだけど……ごめん、血が足りない。スイーツプリーズです…」
「おやおや、気が回らなんだ。…お食べ」
青白い六花の控えめな物言いに、うっかりしていたと百夜が直様スイーツの山を作りだせば。
六花がそれに手を伸ばしたのも直様。
勿論魔力が根源の六花用スイーツなのだろう。
パクパクと食べ始めて行けば顔色も徐々にいつもの色味を取り戻しはじめ、ソルトもやれまれと胸を撫で下ろしつまみ食い気分で六花の食べていたスイーツに手を伸ばしたのだが。
「やめておいた方がいい、リッくん」
「あっ?」
「それは規格外な彼女だから甘く極上なスイーツなだけであって他の人間が食らうモノじゃない。まあ、精神崩壊起こしてラリってもいいなら止めないけど」
「っ……遠慮します」
ってか、そんなおっそろしい物を平気に食ってんのかこいつはっ!
と、ソルトがゾッとしながら手を引っ込めたのは言うまでもない。



