突如始まった攻防戦の内容は嘘か真かソルトを震撼させる内容。
肯定こそしないがどちらも否定を口にしないのが何よりも恐怖。
当然、
えっえっ?ナニコレナニコレナニコレ?
いい歳したオッサンが揃いも揃って幼気な少女に心疼いちゃってるってそんな事態なのか!?
いやいやいや、確かに六花はクソ可愛いぞ。
大人モードなんか艶っぽさも増して良い女爆発だけどな!
でも、今ここでスイーツに夢中な姿は無垢もすぎるちびっ子同然だぞ!?
そんな少女を種に火花散らしてるの?このオッサンずは。
なんて、ソルトの複雑な心情と危険視などまるで気にするでもない2人はただただにこやかに無言のメンチを切っているのだ。
とはいえ、そんな時間を延々と続ける程愚かでもなく。
「まあ、とにかく。お嬢ちゃんに薬が効かなかったというわけでない事は確かだな」
「そうですね。効果はあった。でも体内で彼女の免疫に殺滅されたというところでしょうか」
「それだとしてもイレギュラーな話だがな。つまりはこのお嬢ちゃんは何千何万の魔女達の遺伝子とは全く違う何らかの強固な免疫を持っていると言う事だ」
「とは言え、人類とは常に進化する物ですからね。魔女の特効薬に免疫を持つ者が現れなかった今までの方が奇跡とも言えなくもないですが」
「まあねえ。とは言え、本当に規格外なお嬢ちゃんだ。時に、他の薬に関してはどんなもんなんだい?」
「ふへっ?もぐもが?」
「いや六花、とりあえず飲み込んでから話せ」
本当に誰の為のこの話し合いだと思ってるんだ。



