結論、現状打ち出される確かなる答えはない。
そう結びついてしまえばいくら心が急いてみようが為せる術はない。
頭を抱えながら重苦しい失意の溜息を吐く事以外は。
「…とりあえず……このピンクの羊はなんで湧いた?」
「ぼ、僕のハートがマックスチャージ桃色ふわふわ萌え萌えハピネスピンクだったから?」
「美少女戦士かっ!ピンクとふわふわしかこの羊に合致してねぇしっ!…ってか〜量っ!!なんじゅ…何百個量産してくれとんじゃっ!!」
「ごめんんん〜っ、だってだってぇぇぇ、もう萌え萌えぎゅんぎゅんキューッとなってほわ〜って…」
「人語を話せ人語を」
「ソルトがあんまりにもヘタレ返上にチャラ男かますから子宮に来ちゃったんだもんっ!」
「ぶっ…、チャラ男て…それにいきなりとんでもない発言かますか!?」
「いや、僕としてはチャラい感じもギャップ萌えで乙かなぁと沸いてるけど」
「思いっきりひよってピーピー言うてた癖によう言うわ」
どの口が萌えやら沸くやら言いやがる。とまだ好調したままである六花の頬を摘んでのツッコミは既に脱力全開で。
それでも本気で呆れた叱責や落胆は皆無で、どちらかというと緩んだ口元や目尻には甘さが滲んで見えるのだ。



