ニヤリとどこか意地悪に口角を上げるソルトの姿には流石に動揺も沸点越えの六花がおり。
「なっ…なんかっ!なんかぁっ…」
「ん〜?なんかどうした?…何で俺の手をかっちり掴んでガードしてるのかな?」
「っ……なんかっ…ダメっ!違うっ!想像してたんと違うっ!」
「クックッ、だろうなぁ。何だって想像と現実は違うもんだろ」
「そ、想像よりヤバいぃぃぃ〜、むっ…無理無理無理っ!せめて…ちょっ…待ってぇぇぇ」
「フッ、無理」
「後生だからぁぁぁ!」
どんなに妄想激しく性に興味津々なマセたお嬢さんでも処女は処女。
流石に与えられる未知なる感覚にはすぐには対応出来ず、それどころかキャパオーバーだと怯みが優勢。
とはいえ、ソルトからすればもう十分過ぎる程我慢に我慢を重ね、待ちに待ったと言える瞬間なのだ。
今更待てに応じる様な余裕もない。
寧ろジタバタモゾモゾと抵抗する六花でさえウブで愛らしいと逆に燃えてしまう。
待ったをかけるように腕を掴まれようが、そこは力の差は歴然。
支障もないとついつい意地悪に六花の反応を楽しんでしまうのだ。



