Love EaterⅡ


そこそこ慣れた筈の口づけでさえビクビク反応してしまうのだから。

そんなウブすぎる反応にはソルトも流石に苦笑い。

「お前…本当欲求と身体の心構えが比例してねえのな」

「っ…だ、だって…想像じゃ感触までは再現できないもんんん」

「蓮華に触られてた時はしら〜っとしてたくせに」

「……蟻が肌を這うのにいちいち反応したりする?」

「ブハッ…いきなり冷静な真顔で言うな。しかも蟻っ!」

「ソルト以外に触られてもそんな感覚だよ」

「へえ…盛大に煽ってくれるよな」

「っ…わっ、わっ…うわっ…__」

煽ったつもりなど微塵もない。

六花としては至極当然の感覚を語ったつもりでも、この状況下のソルトの耳には実に都合の良い誘い文句と切り替わる。