魔女と神父の肩書を外してしまえば、途端にバカップル発揮にその身を寄せ合ってしまう。
待ってましたとばかりに飛び込んで来る六花の姿に今更意地を張って突っぱねるソルトではない。
寧ろ、愛おしいと言わんばかりに抱き寄せ、言葉の代わりに肌を食んで愛情を示す程に感情に素直。
六花もそんなソルトの愛情を心地よく受けながら猫の様にゴロゴロと甘えきっていて。
どこから見ても相思相愛。
こうなってしまうと先程のやり取りが茶番と感じる程に。
「六花、」
「ん~?ふむっ…んん……」
「……口あけろ」
「んぁっ……」
吐息も舌も絡ませるような濃密なキスももう毎度の事。
あの日以来会う度に交わし回数を重ねるごとに六花の拙さも薄れてきたと言える。
それでもまだまだ未熟と言える息遣いや熱っぽい表情。
それにはどんな巧みな女より色気を覚えてしまって、結果自分の首を絞める事になっているソルトがいるのだが。
今もじりじりと高まる欲求と熱に危険予測が働き、名残惜しくも六花の唇を解放していく。
そうして捉える六花のトロリと逆上せ上がったような表情には更なる追い打ちを受けて悶々としてしまうのだ。
そうして思う事もまた毎度同じ。
ヤリてぇぇぇぇ!!!!
なんて、煩悩全開の本能の叫びなのである。



