Love EaterⅡ



「お前…魔女とそれに対する国の見解と法令はどこまで知ってる?」

「え〜?どこまでって…ソルトに聞いたくらい?」

「……はっ?…え?俺に聞いた…くらいって…」

「魔女の力は危険。だからその血が発覚した際には特効薬でその力を消すのが義務。それに違反して魔女してる僕は一応犯罪者ってくらい?」

「お前……まじにそれだけ?あれから10年はこの世界に生きてきたんだろう!?なのに魔女への知り得る解釈が真面目に俺からの聞き齧りのみか!?」

「ええ〜、なにぃ?だって僕この世界で生きて来たって言っても生きるのに必要最低限でしか関与してなかったしぃ。ぶっちゃけ極上スイーツと自分磨きとソルトの追いかけしか興味なかったから法律の内容とかわざわざ気にした事もないよ」

「っ……マジか。マジに何で自分って魔女がこんな危険視されてるか詳細を知らずに過ごしていたと…」

「うん、知らない。魔女力悪用してないんだからいいじゃん?程度の疑問で過ごしてた。…って、おーい?ソルト?なんでそんな項垂れてんの?」

「……つくづく、……育て方間違った。あの時濁さず教えとくべきだった…」

「んん?よく分かんないけど…ドンマイ?」

まさかここまで盲目な俺馬鹿だったとは。

流石に俺馬鹿万歳とか沸くレベルでなく娘の無知さに泣く父レベル。