Love EaterⅡ




ここは大人しく時雨に従うほかないと結論は出るもののだ。

一体、何をどこまで明け透けに話していいものか。

まさか、相手が魔女だと言うわけにはいかないし、かといってその理由無しに自分の悩みをまとめられるのか。

うーむと悩む事数秒。

結果、

「その…、」

「はい、」

「なんて言うか、……初めてまともに付き合う相手…なんですよね」

「……初めて?」

「……あっ、性的事情は別に」

「ああ、成る程。ですよね、リッカ君の色男ぶりは常々耳にしてましたから」

色男ぶりってどんな噂だ?

と、自分の噂の内容について突っ込みたい気持ちはあれどだ。

なるべく早くこの時間を終わらせるにはスルーするのがベストだろう。

そんな言い聞かせをして一息。

「まあ、そんなわけで、恥ずかしながらまともな恋愛の進め方が分からないというか。しかも…相手がちょっと…いや、かなり年下で」

「おや、それはまた意外な。てっきり駆け引き上手な大人レディがお好みかと思ってました」

「いや、まあ…一晩限りのって関係であれば確かにそういう女性の方が…まあ、」

「フフッ、都合がいいですよね。言い方は悪いですが」

「まあ、…そんなところです」

この人っ!!

女性に対しての失言である言葉をサラッと代弁してくれたよ!!

まさにそれっ!