暗闇の向こう側

真美に電話をしたいけど、ケータイもない。

ていうか、カバンもない。


こんな所、出て行ってやる。

足の鎖を、外そうとするが外れない。

なにか、良い物はないか探すと朝、神崎君が置いてったご飯とスプーンを見つけた。

スプーン。これだ。


私は、必死で削った。