いつもの帰り道に君は言った。

「私達は付き合ってるの?」

僕はその言葉に衝撃を受けた。

あの桜が散り始めの時に僕たちは出会った。
つむじ風が桜の花びらの通り道を作る。
君の笑顔が花びらの先にあり、僕の心はときめいた!

「あの...同じ高校ですよね?」

僕は君の笑顔を見つめながら、顔を赤らめて話しかけてみた。

「あれ?渡辺君?同じクラスですね」

さらに僕はドキっとした!
隣の席になった美咲さん!?

まさかこれは運命の出会い、運命の赤い糸!?
僕の心は少年のようにときめいた。

「結婚して下さい!」

僕は何も考えれなくなり、いきなり美咲さんに告白をする。

結婚は告白と言わないかも?

「あははははははははは...」

美咲さんはお腹を抱えて笑いだした。