その頃 早川家では・・・・・・


   「ねえ パパ 私たちも ホテルに 

    行きましょうよ!!!!!!」


   「由紀子我慢しなさい。 侑と約束したじゃないか」

    
   「それは そうなんだけど・・・・

    結果が1ヶ月後にしか 分からないなんて

    絶えられないわ・・・・・・・」


     ピンポーン 


   「 あら!侑さんたちね/////  は~い」

    
    玄関にあわてて 走って行き ドアを開ける

    そこには 懐かしい 脇田夫妻が 

    ニコニコ立っていた


    「いらっしゃい  本当にお久しぶりね!!!

     今日は 夕飯までゆっくりしていってね 

     さあ どうぞ 上がって 上がって」



     「侑 よく来たな 桃子さんも久しぶり  

      さあ 掛けて」

   
    「 由紀子さん  保には 

      この間言ったが  改めて言わせてくれ

      本当に心配掛けてしまって すまない。

      黙って消えてしまって・・・・・・」

  

       脇田夫妻は 二人で 深々と頭を下げた




     「 みずくさいですよ ・・・・・ 

       頼ってくれれば 良かったのに 

       探すの本当に 大変だったんだから・・・・」

    
     「お前たちの その

      すぐに消える癖 何とかならないか?

                
      信とつぐみちゃんが結婚して  

      けんかするたびに

      つぐみちゃんが消えたら 

      信は 体が持たないな」

      笑いながら言う保に

     頭を上げた侑は 

      様子を窺うように

      早川夫妻を

      覗き込むと


      「でも それより前に  

       信くんは 本当に

       つぐみをすきなの?か???」

       つぶやくように言うと



      瞳にうれしさを隠しきれないまでも

       表情は ポーカーフェイスで
 
       由紀子は 自信ありげに うなずく


      その様子に 少し安心したのか

      侑は

     「それにしても  やることが 

       ダイナミックだな!!! 

       もう びっくりしたよ。」

     大きな声で ソファに座りなおしながら言う

 
     桃子は ぷーっと頬を


     膨らますかのように

 
    「 だって 私は ずっと信のお嫁さんに

      つぐみちゃんがなってくれたらと

      本気で思っていたから こんな出費

      ・・・ねぇパパ」

      保に同意を求める


     「侑が 自然に二人が会って 

      思いあわないと意味がないって言うから・・・・」

      保が 顎をさすりながら言うと


    「だからって 

      リゾートマンションポンッと買うか?????」

     笑いながら 侑がいう

     するとは 桃子は

     遠くを見て思い出すかのように

   
    「だって あんな 信 はじめて見たから・・・・ 

     私が 脇田家の前をたまたま車で通ったら 

     本当に寂しそうに 

     つぐみちゃんの部屋の窓見つめていて・・・・

     あの時 確信したの やっぱりシンは 

     つぐみが 本当は好きだったんだって!」


    「あの頃の信君は
 
     つぐみを好きというより 

     迷惑している感じに見えたけどな・・・・」

     侑が言うと


     「思春期の男の子って

      本当に  難しいわね」

      桃子が侑に 同意を求めるように

      話しかける


     身に覚えがある保が笑いながら

     「確かに 押し付けられると

      逃げたくなるが・・・・・

      なくして 初めて 大切と

      気が付く事もあるから・・・・」


     「それにしても 信君はよく素直に 行ったな」

      信じられないというように

      侑が 保に言うと


     「つぐみちゃんのことは 言ってないけど

      行かないとカード止めると言ったから

      あいつが 今好き勝手に遊べる

      命綱だからな」


     ” ハハハハハハ”と

     リビングに みんなの

     笑い声が響く




 

    今頃どうしてるかしら・・・・・・・・

桃子が つぶやいた