「 じゃ 俺 チェックインしてくるわ」

 「ああ頼むよ 俺たち あそこのラウンジで
 ウエルカム コーヒー飲んでる」

中心部から少し離れたリゾートホテル 

ホテルの入り口を入ると

  正面に 高級感あふれたフロント

  右手には 客室に抜けるフロアー
  左手には 天井までガラス張りのラウンジ

  ラウンジには 見るからに裕福そうな人々が  
  優雅にお茶の時間を楽しんでいる

  そんな中 慌てた様子で 

  「 待って 信 私も一緒に」

           
すずが カウンターに向かう 信に 必死についていく

   

「 すず あんなに けなげに信に 尽くしているのに                なんで 信は落ちないのかな? 
     すず 顔も スタイルも 悪くないのに・・・・・・
    どこが 気に入らないんだろう???
     信が 遊んで来た女と何が違うの? 
     何も見劣りしてないと思うんだけど・・・・・」

     二人の後姿を見ながら香りが 
     メニュー表を手にする

    「 ・・・・・でもさ 信って 女に手を出すけど  

     特定の子作らないよね ・・・・・・・・何で?」

      優子が答えを求めるように悠人に顔を向けるが

     「・・・・・・・だな?]

      悠人も答えを返すどころか 同意する

     「 この夏休みに聞いたらいいんじゃない
時間いっぱいあるし」
      
      悠人がメニューをめくりながら言う


     「ただ タイプが違うだけだと  思うけど・・・・」

     樹が 何か知っているように 答える


     二人の後姿を見ながら 仲間たちが

     そんな風に 二人の噂をしていた