ピッ ピッ ピッ……





規則的に鳴る電子音で意識が浮上した。
それと共に、身体中が痛く、
包帯と絆創膏だらけだということをしる。


う、動けないじゃん……。



私は大人しく、看護師か医者が来るのを
待った。










ガラガラ……




医者「あれ?目、覚めた?」

柚美「はい、おかげさまで。」

医者「あっ、僕は柚美ちゃんの担当医の
相川(アイカワ)です。よろしくね、柚美ちゃん」

柚美「よろしくお願いします。」

相川「1ヶ月も寝てたから、体動かないでしょ」

柚美「カチカチですね、ところで……








誰が、私なんかを助けてくれたんですか?」


相川「覚えてないかな、篠崎 優翔くん
が、救急車を呼んでくれたんだ、毎日見舞いに
来ていたよ。そろそろ来るんじゃないかな……





ガラッ!







……ほらね。」




優翔「柚美、目覚めたのか!!」

柚美「な……で……た…け……の!」

優翔「な、なんだ?」

柚美「なんでたすけたのよ!
私を楽にしてよ!なんで生かすのよ!」

相川「柚美ちゃん!落ち着いて!
傷が……!」

柚美「殺してよ!ねぇ!私を……イッ!
ハァハァ……ハァハァ……」

相川「柚美ちゃん!意識保って!
安定剤と消毒持ってきて!至急!」


相川先生の焦った声を聞きながら、
意識を飛ばした。