・・・保健室に2人きり。




窓からは

見事なほどのオレンジ色の空が見える。



校庭の緑が風にそよぎ

同じリズムで揺れている。




一瞬、ここが保健室だということを忘れてしまう。



暁くんは、まだ目を覚まさない。

毛布から出た手をそっと握ると

長い指がぴくっと動いた。


大きな手・・・


毛布の下に手をしまう。



ベットから、足が飛び出ている。

なんだか少し、窮屈そう。




ごめんね、暁くん・・