私たちは公園を出て、

夜の闇に捕まらないように

2人並んで歩いていた。





『そうだっ。私、馴れ馴れしく
 暁くん、なんて呼んでごめんね。
 進藤君・・だもんね』



分かれ道にさしかかる。



『私、コッチだから。
 じゃあね、アカツ・・シンドウ君』



ペダルに力を入れて、ぐっと
踏み込む。



明日もまた、生地、見に行こうかな・・・





―――キキーッ、ザッ―――



目の前に、暁くんの自転車が
立ちはだかる。



うわっと。

危なっ!もう少しで
ぶつかるところだったじゃないっ!

ったく。

暁くんってば! もうっ!!




『いきなり危な・・』


暁くん、メガネを外そうとしてるっ



え?

何?

どーしたっ?!