「おかしいですか?」



『ううん。おかしいんじゃなくて、
 なんか、意外だなーって』


「そう・・ですか・・?」




食い入るように、携帯を見る暁くん。


今のピュアな暁くんは、
さっきのメガネを外した暁くんと、
まるで別人みたい・・




『一緒に、見る?
 はい。』



片っぽのイヤホンを、暁くんに渡す。



「でも・・」



『はい!』



ちょっと強引に、片っぽのイヤホンを
押し付ける。




「じゃ、お邪魔します」




隣同士の席で

ひとつのイヤホンを片っぽずつ付けて

携帯の小さい画面を見ている私たち。



なんか

へんなの。


だけど

ちょっと楽しい。