暁くんが、誇らしげに戻ってきた。



「なーに泣いてんだよ」

暁くんが、
片手で 私を抱き寄せる。



『ご・・ごめんっ。
 それから・・ありがとう』


「うん。
 惚れなおした?」



『うん』


「え?」


『え?』



私は急いでメガネを返し、
先輩たちのサポートに入った。


「おい、浴衣!」


『あげる!』



暁くんを振りかえることなく、
奥で支度を手伝いはじめた。



もーだめ。
暁くんに合わす顔がない!!