暁くんがメガネを外したら・・  【完結】

暁くんは、窓に視線を向けたまま

静かに

ポツリポツリと話し始めた。



「弱気な俺が、
 メガネを外すと強気になるんじゃなくて。
 強気な俺が、メガネを掛けると弱気になるんだ。」


そうなんだ・・
逆かと思ってた。

ホントの暁くんは、もともと草食系だと
思ってた・・


「中学くらいまでは
 なんとかコントロール出来てたんだけど。
 中3あたりからアヤしくなってきて。
 まるで、歩く凶器だよ・・
 気づいたら、一番仲良かった子、泣かしてた」


ああ…星城二高の子が言ってた…
あの子のこと、かな。



「もう、自分のせいで誰かを泣かすのは
 イヤなんだ。
 あとからあとから、
 想像もしてなかった自分が現れてさ…
 だけど、どうしようもなかった…」




暁くんが、寂し気に笑う。

オレンジ色の夕日が

暁くんの顔に影を落とし、

世界で一番、寂し気に見えた。