クールな弁護士の一途な熱情




それから18時過ぎに仕事を終えた私と静は、ふたりで壇さんが予約してくれたお店へとやって来た。

そこは横浜駅からほど近い居酒屋で、お店の入り口にあるメニューから、地鶏を使った料理が売りのお店なのだろうと察した。



「いらっしゃいませー!」

「予約した壇ですけれども。すみません、人数2名に変更で」



お店に入ると威勢のいい声に出迎えられる。

その中で静がそう伝えると、店員は快く頷いて奥の部屋へ通した。



そこは4人がけの個室席で、掘りごたつになった席とオレンジ色の電気が和の雰囲気を醸し出す。



「なに飲む?」

「じゃあ、レモンサワーで」



メニューを見て、とりあえず最初は軽めのお酒にしようと決めた。



「すみません、レモンサワーとウーロン茶でお願いします」

「かしこまりました。お食事はご予約のおまかせ盛り合わせコースでご用意いたします」



店員はそう告げると、一度席をあとにする。

パタンと閉じられた格子戸に、小さな部屋にふたりきりだと改めて意識してしまった。



「静はお酒飲まないんだ?」

「うん。俺こう見えて下戸でさ、すぐ寝ちゃうから家以外では飲めないんだよね」



そうなんだ……意外。

少し話をしていると、すぐに飲み物とお通しが運ばれてきた。

ジョッキの横に置かれた、小皿に盛られた小さな生春巻きが、ちょっとおしゃれだ。