クールな弁護士の一途な熱情




「なら、俺のうちおいでよ」

「え?」



静の、家……?

その提案に驚いていると、そのやりとりをルームミラー越しに怪訝そうに見ていた運転手の視線に気づく。

静もそれに気づいた様子で、私が答えるより先に「出してください」と車を出させた。



静の家?って、つまりお泊まり?

い、いいのかな!?

大人の男女が同じ家にひと晩……そこから想像する展開に一気に意識してしまい、心臓がドキドキと鳴り出す。



そもそも静はなんでこんな自然に誘えてしまうわけ?

やっぱり慣れてる?

家に異性を誘うなんて、どうってことないのかな。それとも、異性として意識されてない?

それもありえるかも……。



あれこれと考えながら、途中コンビニで下着など最低限必要なものを揃え、私たちは静の家へと向かった。



そして到着した先でタクシーを降りると、目の前には新築のタワーマンションがどんと構えている。

30階以上はあるだろうか、空に向かって伸びた白い外壁を見上げて間の抜けた声が出た。



「はぁ……すごいマンション」



さすが弁護士。住んでる家もケタ違いだ。

私がひとり暮らししている2階建ての小さなマンションと比べてしまい、彼との世界の差を感じた。



オートロックを解除し中へ入って行く静に続いて入ると、まるでホテルのロビーかのような広々としたエントランスが広がる。

奥にあるエレベーターで25階へと向かうと、そのフロアの一番奥の部屋へ入った。