土曜日の午前11時


改札を出た先に、眩しいくらいのオーラを放つ彼が待っていた。


声のかけにくさMaxなんだけど。


周りの女子の視線は彼一択。


Tシャツにロングカーデにスキニー


それだけなのに、よくぞそれだけ着こなせるな。


『着いたよ。右側』


それだけ送ると、彼の顔が上がった。