「どうしたの?」 「ん?なんでもない」 明原くんは私とそういう所に行きたかったんだろうか。 私なんかといて楽しかったのかな。 “また会おうね。” その言葉は本心なのか彼のルーティンなのか。 本当の気持ちを知りたい。 私が言える立場じゃないけども もやもやの原因は分かっている。 認めたくないことも。 認めてはいけないことも。 その日の日付が変わるころ。 スマホの画面が光った。