少しずつ、少しずつ進んでいくとお母さんといつも来る広場に着きました。

ですが何かへんです。

よく考えてみると今は夜なのですから光があるはずなどありません。

しかし広場からは眩い光と大きな声がたくさんもれていました。

女の子は近くの木に身を隠してその様子をうかがってみました。



森の広場は自然に出来た芝生がたくさんの木に囲まれてできたところです。

女の子はお母さんとよくここに来て、お花を摘んだり木の株に座って絵本を読んだりしました。

ところが今は大きな丸太を縦に割って作られた大きなテーブルが真ん中においてありその周りには木で作られた椅子が並んでいます。

テーブルの上にはおいしそうなお菓子が所狭しと並んでいました。

しかし、女の子の居るところからは木の陰になってよく見えません。

女の子は少しずつ近づいていきました。