ーというわけなのです。

それにしても陵君。なんで突然誘ってきたんだろう?
私が不思議に思っていると、陵君がー
「なあ、彩佳がもらって嬉しい物とかあるか?」
話しかけてきた。

「え?『もらって嬉しい物』?」
「そう、教えて」
?なんで?突然?
私の頭のなかは、陵君の意図が分からない質問のおかげでクエスチョンマークで一杯だった。

「う~ん、私がもらって嬉しい物…か。そうだな~
私だったら…あ!」
陵君は、私が突然声をあげたことに驚いていたけど、仕方ないじゃん!
だって、私の目に写ったのはとっても綺麗なしおりだったんだから!

私は、昔からしおりを集めるのが好きでまだ両親が離婚していなくて天ヶ崎の家に住んでいた頃ー…
私の収集の趣味を知っている叔父さんや叔母さんからよくしおりを貰っていた。