あなたの義理の妻になります!

「あっ!そうだ、彩佳。」

「? 何?」

さっきまで笑っていた雰囲気とは一転して真面目な雰囲気となり、それを感じ取った私は反射的に顔をあげた。

「いや……そんなに見つめられても……」
私が陵君のことをじっと見つめてるのが恥ずかしかったのか陵君は、パッと視線をそらした。

その行動から分かったこと。
陵君は、意外とウブだった。

……………うん。確かに分かったことだけど。新しく知れた陵君の情報がコレって……

って!そんなことより、陵君の視線を元に戻して会話を進めなきゃ!

「陵君?お願い…こっち向いて?」
秘技上目遣い。ふふっ…大抵の男ならコレでイチコロでしょ?

……と、私のブラックな面が出てしまっている。

でも、私の心情とは裏腹に陵君は、ゆっくりとこっちを向いてくれた。

「あー……ごめんいきなり」

「ううん!それでどうしたの?」