……うん、期待した私って……

仕方なく陵君が指定した30分が経つまで膝枕をしていた。


それにしてもただ膝枕するだけって、暇だな。

ふと下を見ると寝ている陵君の顔……

こうして見ると、陵君って本当に整った顔だちしてるよね。

間近で見て分かったけど、髪の毛だってサラサラだし、睫毛だって長くて綺麗だし。

「……好きだよ。陵君……」

チュッ

…………わ、私今何を……

私は暫くするとだんだん冷静になってきたので、今起きたことを整理してみることにした。

…うん。何度思い返してみても私が寝てる陵君に…キ、キスしたよね。

陵君の唇柔らかかったな~
……じゃなくて!陵君起きてないよね?

一応確認するために下を向いたら、「スースー」寝息をたててまだ寝ていた。

よ、良かった~。とりあえず、陵君には気づかれてないな。

うん。陵君が起きる前に赤くなってる顔を戻して、何事もなかったかのようにしよう。