私の膝の上には、陵君が横になって乗っていた。

「確かに手伝うとは言ったけど、こんな形ってわけじゃ……」

「ぶっ通しで仕事して疲れてんだよ。
あと、お前に資料整理とかさせたら何しでかすか分からないし。」

うっ…確かに私って頭悪いしドジっぽいから陵君の言う通り何かしでかしちゃいそう。

「あ…はは…仰る通りです。」
苦笑いをしながら、自分自身で肯定した。

だからって膝枕なんて……これはメチャクチャ恥ずかしいよ~!

「彩佳…」
私の頬に、陵君の手がのびてきた。

え?え?何されるの私……驚いてギュッと目をつぶった…んだけど「じゃ、30分したら起こして」という声とともに
のびてきていた手がパタッと落ちた音がした。