あなたの義理の妻になります!

そんな私達元親子の様子を見ていた叔父さんが、
「彩佳ちゃんが元気そうで良かったよ。この婚約もむしろ良かったのかもしれないな。」
穏やかな口調で言ってきた。

…確かに叔父さんの言う通りかも。
この日向ちゃんと入れ替わって婚約しなければ、陵君や香耶ちゃんと会うことなんて無かったし、自分が初めて誰かを好きになることもなかったかもしれない。

なんか日向ちゃんに感謝しなきゃな。

……ん?日向ちゃん?そういえば今何してるんだろう?

「叔父さん。日向ちゃん今何してるか知ってますか?」

すると、とたんに叔父さんはうちのくそ親父と同じように苦い顔になった。

「日向は……今は彼氏のところで元気に過ごしてるよ。
実はな、先日日向から手紙が送られてきて」

叔父さんは私に日向ちゃんから送られたという手紙を私に渡してきた。