あなたの義理の妻になります!

「へー、そう。別に俺が持ってても困るものだから元からやるつもりだったけど。」
途中から小声で何言ってるのか聞こえなかったけど、小さい箱を出して何かを取り出した。

「じゃ、どっちでもどっちでもいいから手出して」
いつもの通りぶっきらぼうに言う陵君。

なんとなく怒気を感じたのでその指示に従うと……
手首にブレスレットをつけられた。

「これ…」
期待に満ちた目で陵君を見ると
「ただの誕生日プレゼント…変な解釈すんなよ」
バッサリと切り捨てられてしまった。

でも、私こんなすごい誕生日なんて初めてで嬉しかった。

「……2人共!ありがとう!
今日は、生きてきたなかで最高の日だよ!」
私はそう言って笑った。