あなたの義理の妻になります!

「ありがとう、彩佳。あいつらしつこくてさ~
助かったよ、本当にありがとう!」
私に気づいた香耶ちゃんがお礼を言ってきた。

「ごめんねー。私がもう少し早く着いてればこんなことにならなかったのに~」

半泣き状態で謝ったら「もー、私が早く着きすぎただけ。ほら泣き止みな。」ハンカチを取り出して私の涙を拭いてくれた。

「それにしても、新河君には今日のこと言ったの?
まあ、新河君がことだし、きっと学校じゃ絶対見せない笑顔で快く『行ってきなよ。』とか言ってくれたんでしょうけど」

…………さすが、勘がいい香耶様。その通りでございます。でも、香耶ちゃん相手でも「そうです。」ってはっきり答えるものなんか恥ずかしくて言えないよ~!

だけども、無言というのは時には「肯定」として捉えることも出来るわけで……

「ふーん、そうなんだ。いやーラブラブですね~」
自分の口に手を当てながらニヤニヤしながら言ってきた。