あなたの義理の妻になります!

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翌日の朝7時半、陵君と朝御飯を食べながら情報番組を見ていた。

「ねえ、陵君。」
私は今日のことを伝えてなかったと気づき、おもむろに陵君に話しかけた。

「ん?何?」
陵君は食べていた手を休め箸を置いたら私を見てきた。

「あのね、今日、香耶ちゃんと出かける約束してて……」

「ふーん、だから?」
あの陵君だしな。私の言いたいことが分かるはずないかと思いながら言葉を続けようとしたら

「別にいちいち言わなくてもいいし。森宮と出かけるんだろ?行ってこいよ。」
陵君は、口の端を微かに上げながら言ってきた。

ウソ。普段私のことバカにしかしない陵君が笑ってる。
私は、陵君の言葉により笑ってるほうに驚いた。

「じ…じゃあ、行ってくる…ね?」
笑ってる陵君に驚いて何故か疑問みたいになっちゃったけど、陵君は気にする素振りも見せず、「行ってこいよ。」と、また笑ってくれた。