私は、陵君からスマホを奪って画像を消そうと思ったけど、それより早くスマホをポケットの中に仕舞われてしまった。

そんな一部始終を傍らで見ていた香耶ちゃんが「彩佳…笑ったのは悪かったわ。でも、勉強しないと不味いのは本当でしょ?今から、やるわよ!」と言ってくれた。

香耶ちゃん~!やっぱ神だよ~
どっかの鬼魔神と違ってサイコー!

と思ったのもつかの間、私は優秀な先生二人にバシバシ教わっていた。

「ちょっと!ここはこの公式!そんなんでよくうちの高校受かったわね!あー、また違う!」

「ここからここまで解き終わるまで夕飯お預けな」

ひーん!鬼魔神が二人に増えたよー!誰か助けて~

でも、香耶ちゃんが帰れば……多少はマシに……そう思ったのに追い打ちをかけるように

「あっ!私今日は泊まるね。いいでしょ、新河君?」
「ああ、こいつには、一人じゃ無理だからいてくれると助かる」

陵君がオッケーをだし、香耶ちゃんがうちに泊まることになった。