そして、黙ったままだった香耶ちゃんはというとー
「ぷっ…く…あはは…もうなんなの?二人して辛気くさい顔しちゃって!」
笑いながらそう言ってきた。

一方、言われた私達はというと

二人してぽかーんとしていた。

「か、香耶ちゃん……怒ってないの?」
恐る恐る私が聞くと……

キョトンとした香耶ちゃんが
「どうして怒らなきゃいけないの?」
と、逆に聞いてきた。

「だ…だって私……」

「ああ!黙ってたこと?それがどうしたの?別に人間だもん!秘密ぐらいなきゃつまんないよ!」

と、香耶ちゃんはあっけらかんと言ってきた。

香耶ちゃん……

でも、近づいてきた香耶ちゃんにガシッと肩をつかまれた。

「?  香耶ちゃん?」
にこーっとしたまま香耶ちゃんが
「それでも、二人のことはしっかり聞いとくよ。
いいよね?」